クライアントの課題解決のために、市場を分析、ターゲットを設定して企画を練り、コンテンツを創るWebディレクター。…と言われても、「Web制作がよくわからないから、いまいちイメージが湧かない!」という皆さんに、新人Webディレクターの一日を追いかけながら、Web制作の現場やWebディレクターの仕事の一部をご紹介します♪
目次
まずは、Web制作のざっくりとした流れと、Webディレクターが担う役割について解説します。
1.戦略立案 フェーズ |
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2.制作準備 フェーズ |
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3.実制作 フェーズ |
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4.公開 フェーズ |
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5.運用 フェーズ |
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Webディレクターの役割は、プロジェクト進行のリーダーと、制作現場の管理監督。クライアントや制作スタッフの間に立って、円滑なコミュニケーションを行いつつ、制作を前に進めていきます。同時に、サイトの方向性を決める企画戦略を立てたり、骨子となるサイトマップを作成。実制作に入ったら、制作スタッフから上がってくるデザインや原稿、コーディングなどのクリエイティブを確認して、適宜修正や校了を出していきます。
納品されるサイトのクオリティは、Webディレクターの腕次第。さらに、長い制作工程の中、クライアントや制作スタッフらと信頼関係を築き、スムーズに進行管理できるWebディレクターは、とっても頼られる存在です♪
それでは、Webディレクターが具体的にどんな業務に取り組んでいるのかを見てみましょう。
Webコンテンツマーケティング事業を展開し、当メディアの運営も行っている「Zenken」で、職種未経験からWebディレクターになってまる1年!の、新人さとゆりのお仕事現場にカメラが潜入。彼女のとある1日を覗いてみましょう!
22歳/Webディレクター歴:まる1年
前職ではスカイツリーの麓にある放送局でラジオディレクターをしながら、大学生、フリーライターと、三足のわらじで活動。その後、Web業界&Web職種未経験でZenkenに入社、Webディレクターとなる。
数々のスポーツで鍛えたガッツとタフネス、インタビュイーの魅力を引き出す、温かく親しみやすい取材記事が武器!
72歳のマスターが営む行きつけの喫茶店でまったりすることが休日の楽しみ。
朝からいきなり超集中!?
大事な社内プレゼンに向け、資料準備ラストスパート!
おはようございます、さとゆりです。Zenkenの始業は10:00。チーム朝礼の後はコーヒーでも入れて、優雅な朝を……。なんてわけにはいきません。今日は午前中に、社内メンバーに向けた企画戦略提案プレゼンがあるのです!
先日ヒアリングさせていただいた美容医療のクライアント様のWebサイト戦略。市場調査・競合分析を行い、市場におけるクライアント商材の強みを抽出。ターゲットペルソナを設定し、そのペルソナに対してどのようにアプローチするWebサイトを作るか?成果創出を見据えたサイトマップを制作中です。
事業部長や先輩Webディレクター、
コンサル営業さんたちに
サイトの企画を説明中。緊張する~!
いざ!企画戦略提案内容の社内プレゼンです。クライアントにご提案する前に、必ず社内の関係者で提案内容を細かく精査するのです。
担当するWebディレクターによって制作物の品質にムラが出ないよう、Zenkenでは何度も関係者のチェックや推敲がフローに組み込まれています。
今回集まったのは、事業部長、制作部統括の次長、上司、メンターのWebディレクター、担当コンサル営業にデザイナー、最近入社したばかりの新人ディレクターまで。ううっ、そうそうたる顔ぶれに緊張します。でもなんとか落ち着いて戦略とコンテンツ案を説明しきりました。
無事に企画OKもらえた!ラウンジでほっと一息。
早速構成案作成に取り掛かろーっと。
やりました!事業部長から「よし、それで行こう!」と企画戦略内容のOKを頂けました♪実は社内プレゼン前にも、何度も細かくメンターのWebディレクターに相談していたんですよね。Zenkenは、業務の中でわからないことや悩むことがあったら、すぐ横に相談できる先輩Webディレクターがいることが良い点です。
ホッとしたので、ラウンジでコーヒーを飲みながらさっそく構成案(ワイヤーラフ)を考え始めます。構成案は、手書きで描く人もいればPCで作る人もいますね。どんなトップページにしようかなあ。
ランチの後は、来週の取材打ち合わせ。
同行する上司とヒアリングシートの内容をチェック!
同僚とお昼へ。Zenken東京オフィスは西新宿にあり、周辺に美味しいランチのお店がたくさんあります♪帰社したら次は、上司とミーティングです。現在制作中の注文住宅に関するサイトの中で、クライアントに登場いただくページを企画しているんですが、その撮影取材が来週なのです。取材でお聞きする質問をまとめたヒアリングシートから、どんなページ構成にするか、写真は何カット・どんなシーンが必要かまで、詳しくチェックしてもらいます。
ちなみにこの上司は元バンドマン、私と同じく職種未経験でWebディレクターになった方です。そのため(?)新人の私が何につまずくかなんて、全部お見通しのようです。
夕方からはひたすらサイトの編集作業。
今担当しているのは鉄鋼メーカー様のクールなサイト♪
さて、この後は退社までサイトの編集作業を進めていきます!こちらのサイトは大型サイトなので、フロントに立つWebディレクターと編集を担当するWebディレクターの2人制で制作を分担進行しています。大型サイトのフロントに立てるのはとくに実力が認められているWebディレクターだけなので、私もいつか指名を貰えるようにスキルアップするぞ。
それにしてもこのサイト、テーマが「鉄鋼」。専門用語がたくさん並んだ解説には四苦八苦しますが、技術力がモノを言う奥深い世界とワイルドな写真群にほれぼれしながら編集しています♪
ちなみに、関連法規をきちんと遵守できているかは、編集を担当するWebディレクターと社内のリーガル部門とでダブルチェックして徹底!
デザイナーさんから素敵なデザインラフが上がってきた~!
テンションも上がる!
制作進行中のサイト、社内のデザインディレクターからデザインラフ初稿が上がってきました!ラフからも伝わってくるあたたかい世界観に感動……!嬉しくてすぐにデザインディレクターにチャットでお礼を。
その後じっくり隅々までチェック。気になる点をピックアップし、修正指示をまとめていきます。
クライアントと共有しているサイトの戦略に沿ったデザインイメージになっているか、ペルソナにとって使いやすくわかりやすいデザインかなど、方向性やUI・UXを意識しながら指示を入れていきます。ZenkenではデザインディレクターとWebディレクターは近い距離に席があるので、コミュニケーションしやすいのも良いですね。
終業前に素敵なクリエイティブを見ると1日の疲れも吹き飛ぶくらいテンション上がる!早く実機で動いているところが見たいな~♪わくわく。
私の1日、いかがだったでしょうか?「未経験で入社して、1年でこんなに色々できるようになるの?」と思われましたか?(あれ、そうでもない?^^;)
そうなんです、できるようになっちゃうんです。Webディレクターって業務範囲が広いし、覚えるWebの知識や身につけなくちゃいけないスキルもたくさんあって、正直1年目は本当に忙しかったです。でも、毎日できることが増えていく自分にわくわくしましたし、素敵なサイトを制作される憧れの先輩も多いので、早く自分も1人前になりたい、と思うと、自然と何事にも前のめりになれました。
出来ることを増やしたい方や成長したい方、毎日夢中になれる仕事につきたい方にはぴったりの仕事だと思いますよ!
さとゆりのレポートで、ZenkenのWebディレクターがどんな1日を過ごしているかイメージしていただけたでしょうか?
ところで、Zenkenのコンテンツマーケティング事業では、大きくわけて3つのタイプのWebメディアを制作しています。さとゆりを始め、在籍するWebディレクターたちのほとんども、この3つのWebメディアタイプのどれかを担当しています。少し簡単にご紹介しますね。
「成約率の高いユーザーを集客する」ためのWebメディアです。
徹底した市場調査・競合分析を行い、競合にはないクライアント独自の強みを抽出。その強みを必要とするユーザーめがけてアプローチするメディアです。
ユーザー側は、膨大な類似商品の中から本当に自分にマッチした商材を見つけることができ、クライアント側は、自社商材を必要とするユーザーだけを集客できるため、成約率の高い見込み客と出会うことができるのです。
「購買意欲の高いユーザーのファンを増やす」ためのWebメディアです。
クライアントの商品やサービスにマッチするテーマのメディアを、クライアント商材と相性の良いユーザーが検索するキーワード市場で展開します。
例えば、「この地域で自然素材の家を建てるなら、〇〇工務店」といった“ブランド”を浸透・定着させていくことで、「購買意欲の高いユーザー」への認知からファン化、持続的な関係構築を図ることができます。
「エリア検索ユーザー向け」のポータルサイトです。
様々な業界に特化したエリアポータルサイトを運用しています。ビッグワードではなく、ニッチなセグメントで高い専門性を有したサイトを構築することで、よりそのテーマに興味度の高いユーザーの集客を図っています。
例えば注文住宅業界であれば、平屋・RC住宅・狭小住宅・無垢の家といった、市場ごとに別々のエリアポータルサイトを展開しています。
ZenkenのWeb制作の魅力は、なんといっても「様々なジャンルのサイトが作れる」こと!
私の1日を見ていただいてもわかるように、美容医療や注文住宅などのBtoC向けメディアから、製造業などバリバリのBtoB向けメディアまで、業種業態問わず、様々なクライアントの商材・サービスのためのWebメディアを作ります。毎回いろいろな業界の裏側が覗けたり、「こんな商材があるんだ!」「こんなニーズがあるんだなあ」といった発見や驚きも多くて、楽しいんです♪
それでは最後に、異業種や異職種からZenkenのWebディレクターに転職した人たちに、未経験で入社してすぐの新人時代に行っていた勉強法や自己研鑽を教えてもらいました。
同じように未経験でWebディレクターになりたいなと思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
30歳のとき、
雑誌編集者からWebディレクターに転職
私は「CSS言語」を勉強しました。見出しをつけたり、段落分けしたりするHTML言語は、ワードの機能を理解していると比較的理解しやすくて、イジっているうちに何となくできるようになるんですけど、問題はその先のCSS言語。(※CSSとは、Webページ内における文字の色や大きさ、背景の色、コンテンツの配置などを指定するための言語)
これはオンラインのプログラミング学習サービスで練習しまくりましたね。おかげで今では、やりたい装飾やデザインはチャチャっとできるようになりました。
それから、「文章の書き方」。Zenken入社前に私がいた紙の世界って、基本的に文構成が「起承転結」なんですよ。でも、Webは「結論ファースト」。もう、起承転結が体に染みついているので、この癖を直すのには本当に時間がかかった……。
そこでとにかく、対象となる検索ワードの検索画面に上位表示されるページは、どんなコンテンツの順番で構成されているか?というのをずっと見て勉強していました。
28歳のとき、
独学マーケターからWebディレクターに転職
他社のWebメディアやサービスを片っ端から登録して、自分で実際に体験してみるようにしていました。
もちろん本を読んだり、サイトを模写して学ぶことも重要だと思います。
ただし、最終的にそのサービスがよいかどうかはユーザーが判断することなので、ユーザーの身になって考える目を持つ努力は必要だと思いますね。
38歳のとき、
紙媒体編集者からWebディレクターに転職
私は案件の中でPDCAを回していくのが好きなタイプですね。そのまま案件に活かされるので。たとえばすんごい編集に力を入れてみるとか。
ただ、Zenken入社前から趣味でWebサイトを作ったりしていたので、簡単なHTMLが弄れたことには助けられたかも。やっておいてよかったなあ~と思った記憶があります^^
苦労したことで言えば、Web用語やマーケティング用語が最初は全然わからなかった(笑)。なので、社内開催されていたマーケティング研修には毎週欠かさず参加し、知らない単語はメモして調べて……を繰り返していました。
27歳のとき、
Webメディア編集者からWebディレクターに転職
“忙しい上司から今すこしくらい時間を奪ったって、僕が少しでも早く戦力になれば余裕でおつりがくる”と思っていたので、「新人の間は遠慮せずに上司の時間を奪いまくるべき!」という姿勢で取り組んでいました。
あとは、新人だろうが、クライアントから見れば一人のプロなので、自分の企画を成功させるために、わからないことやアドバイスが欲しい時は、先輩なり上司なりのリソースを使いまくるべきだし、聞いたからには素直に受け止めようという考えで日々取り組んでいました。
23歳のとき、
ライター兼編集者からWebディレクターに転職
私が新人時代にとくに勉強したのは「SEO」ですね。Zenkenに入ってから初めて触れた分野だったので、書籍やサイトから意識して学ぶようにしていました。
サイト制作の中では、毎案件100点満点を目指して制作に臨んでいますが、実際に公開してみるといろんな反省点が出てきます。それは、入社から6年たった今でも毎回ですね。その反省を次に活かすために何をするべきかを考えることは、入社当初から大事にしています。
いかがだったでしょうか。
Webサイト制作の流れだったり、未経験からWebディレクターになったとき、新人時代にはどんな業務やスキルが求められるか、どんな勉強が必要かなど、この仕事のことが少しでもお伝えできていたら嬉しいです。
この特集は“未経験からWebディレクターになれる会社・Zenken”と題して、Zenkenで働く私たちWebディレクターの普段のお仕事を紹介してきました。もしこれを読んで、この仕事に興味を持ってくださった方がいたら、ぜひ!採用選考にトライしてみてください。「全くの未経験で入社して、ほんとにやっていける……?」と不安があるかもしれませんが、大丈夫。未経験で入社した私をはじめ、先輩たちもたくさんいます!ぜひ、恐れずにチャレンジしてみてくださいね♪