「Webディレクターになるなら持っておきたいスキル・知識」をテーマにお届けするコンテンツ。
今回は「Web広告・PRに関する知識」をピックアップ。
多種多様なWeb広告やPRメディアの種類・手法について紹介します。
目次
まず「広告」とは、商品やサービスなど世の中に知らせたいものを、費用を支払って発信・宣伝することです。
一方「PR」とは、パブリックリレーションズ(Public Relations)の略であり、会社等が商品やサービス、事業内容などの公共的価値を広く世間に知ってもらい、信頼を高めたり協力を得たりするために行う宣伝広告活動のこと。
商品やサービスの販売促進を狙いとする広告に比べ、PRのほうがより広義であり、その企業や組織の認知や理解を広めて、関係者をはじめとした世間一般との良好な関係構築を目的としたコミュニケーションを指します。
広告としてはもちろん、PR活動の一環としてWebサイトの制作・運用を行う企業や官庁も多くありますので、WebディレクターとしてはぜひWeb広告やPRの種類・手法についても詳しくありたいところです。
多種多様なWeb広告の種類について紹介しましょう。
ユーザーがGoogleやYahoo!の検索窓で検索したキーワードに合わせて表示されるテキスト広告のこと。「検索連動型広告」とも呼ばれます。
アフィリエイター(媒体主)が保有しているサイトやSNSに設置してもらう広告のこと。
そのサイトやSNSに訪れたユーザーが設置されたリンクを通して商品を購入するなどの目標成果につながった場合にアフィリエイターに報酬を支払う「成果報酬型」が一般的です。
WEBサイト内の「広告枠」に表示される画像広告・動画広告・テキスト広告のこと。
WEBサイトのコンテンツ内容に応じて表示されるため、「コンテンツ連動型広告」と呼ばれたり、バナーで表示されることが多いことから「バナー広告」などとも呼ばれます。
アドネットワーク広告は、多数のサイトが集約された「広告配信ネットワーク」のことで、このネットワークを通すことで複数のWebサイトにまとめて広告を配信する手法です。
DSP(Demand-Side Platform)は、複数のアドネットワークに広告を配信できるツールのこと。よく同じものと区分されますが、細かく区分するとアドネットワーク広告はプラットフォームで、DSPはツールと覚えましょう。
以前に一度サイトに訪れたことのあるユーザーに対して広告をピンポイントで配信する手法です。
Googleでは「リマーケティング」、Yahoo!JAPANでは「サイトリターゲティング」という名前で提供している広告サービスです。
特定のメディアの広告枠を買い取ることで、契約期間中は確実にその枠に掲載される広告のことです。
例えばYahoo!JAPANの場合であれば、トップページ右に「Yahoo! JAPAN ブランドパネルビジョン」という純広告枠を設けて販売しています。純広告は費用が高いことがネックですが、幅広い層に広告を見てもらえることが利点です。
コンテンツ内で記事と広告が一体化している広告手法のことです。
メディア上のコンテンツやニュース記事などの中に表示されており、ユーザーの興味や関心を阻害せず、自然な形で訴求を促します。
商材やサービスを宣伝したい企業と媒体メディアが協力・連携(タイアップ)して作成する記事のことです。
掲載先のメディアの世界観に沿って、そのメディアの愛読者やユーザーの興味関心を引くように制作された記事のため、バナー広告などと違い、より自然かつ好感を持って受け入れられやすい広告手法です。
FacebookやInstagram、Twitter、LINEなどのSocial Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のプラットフォームに配信し、画面表示させる広告です。
世界最大規模の動画サイトであるYouTube内に動画を流せる広告です。
YouTube広告にはいくつかの種類がありますが、YouTubeで動画を閲覧するときに動画の最初や最後、または動画の途中で広告となる動画コンテンツが流れる「TrueViewインストリーム広告」がとくにポピュラーな手法です。
アプリに多く見られる広告手法です。
広告を掲載したメディアなどの媒体経由でアプリのダウンロードや商品の購入などの成果が発生した場合に、掲載媒体に成果報酬が支払われ、掲載媒体はその会員に媒体内で使えるポイントなどを付与する仕組みです。
Spotify、radiko、ポッドキャストなどの音楽ストリーミング配信や、インターネットラジオ音声メディアに出稿する音声広告です。
ラジオ広告との違いは、そのコンテンツを聞いている人全員に同じ内容が流れるラジオ広告に比べ、オーディオアドはその広告枠を聴取するユーザーの属性や趣味嗜好にあった配信を行うことが出来るところが特徴です。
電子メールで配信される広告です。メールマガジン登録したユーザーに対して配信するので、ターゲットユーザーのメールボックスに直接広告を届けられる点が利点です。
企業や組織が、自社のことや商品・サービスを正しく広く世間に知ってもらうために制作するPRメディアをまとめました。
その商品やサービスにどのような価値があるかを伝える商品紹介メディアです。 商品やサービスの購入を強く促す広告とは少し違い、商品やサービスについて深く知ってもらうコンテンツの中で、企業理念や社会貢献性、関連する地域活動なども紹介し、それらの活動や商品の存在意義に賛同するファンづくり・顧客転換を目指すメディアが増えています。
企業や商品・サービスに関連する検索キーワードで、役立つ情報発信メディアを立ち上げる手法です。
例えば頭痛薬を開発・販売する製薬会社であれば、「頭痛」に関する検索キーワードを調べているユーザーに対し、「頭が痛い時の正しい対処法」や「頭痛が起こるメカニズム」などの頭痛にまつわる正しい知識情報を発信するオウンドメディア(自社メディア)を制作・運営するといったことです。
ユーザーは信頼性の高い役立つ優良な知識を得ることで、その製薬会社の活動に対する社会的意義を感じるとともに、製薬会社やその会社が出している頭痛薬に対して興味関心、信頼や好感度が高まり、潜在顧客の醸成につながります。
企業のHPです。自社の理念や経営方針、存在意義などを伝えたり、ステークホルダーに合わせた情報の提供を行うことで、自社の価値や活動を正しく広く知ってもらう目的があります。
「Webサイト制作ってどう進めているの?」
「Webディレクターはどんな仕事をするの?」
これを読めばイメージが掴めます!
クライアントの課題解決のために、市場を分析、ターゲットを設定して企画を練り、コンテンツを創るWebディレクター。…と言われても、「Web制作がよくわからないから、いまいちイメージが湧かない!」という皆さんに、新人Webディレクターの一日を追いかけながら、Web制作の現場やWebディレクターの仕事の一部をご紹介します♪
さとゆり
前職はラジオディレクター兼ライター。Web業界未経験でWebディレクターになり丸1年♪ガッツと取材力が武器!