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30歳でWebディレクターに転職!

「海外サッカー雑誌の編集者」から
30歳でWebディレクターに転職!

WebディレクターZAKA

転職ラストチャンスかも、と考えたら、
“確実に伸びる業界”に行かなくちゃ、と。

「30歳という節目に、このまま出版業界でキャリアアップしていく未来の自分の姿が見えなくて。やっぱり今ここでWebのほうに行かなきゃいけないと思いました」と話す、Webディレクター歴6年のZAKA。転職経緯から現在地の満足度まで、くわしく尋ねました。

30歳でWebディレクターに転職したzaka
ZAKA

未経験転職時:30歳/Webディレクター歴:5年

2017年 東京西新宿の企業「全研本社」のIT領域・コンテンツマーケティング事業の制作部門に、職種未経験でWebディレクターとして入社。 はじめてWebディレクションを手掛けたサイトのジャンルは「美容外科」。Webディレクションの中でとくに好きな工程は戦略設計。趣味はカラオケ、野球観戦、音楽鑑賞。特技はギター。マイベスト映画は「インセプション」。

目次

雑誌の相次ぐ休刊、売り上げの減少……
これからはWebの時代だと確信した

——転職を決意したきっかけはなんでしたか?

前職の雑誌編集は、終電帰り・始発帰り・泊まり込みなんかもザラの仕事(笑)。 私が在籍していたのは海外サッカー雑誌の編集部だったので、日本時間の深夜に始まる海外サッカーの試合を会社で見て、早朝に試合結果が出た瞬間、大急ぎでレポート記事を書いて……と、そんな日々でしたね。
仕事は楽しかったんですけど、とにかくハードワークな毎日がだんだんキツくなってきていました。

転職を決意したのは、29から30歳を迎えるタイミングのとき。30代に突入するにあたり、ふと自分の30代の姿を想像してみたのですが、どうしても、雑誌編集者としてこのまま順風満帆にキャリアアップしていく自分をイメージできませんでした。
斜陽産業と言われる紙媒体。思えば雑誌の厚さは軒並み薄くなっているし、発行部数も減っているし、人材も減っているし。激務だけど、給与アップやキャリアアップは期待薄で……ってどんどん考えていったときに、“転職”という2文字が頭に浮かびました。
そして「もしも今から業界を替えて、異業種で未経験ゼロスタートをするのなら、ここが転職のラストチャンスなんじゃないか……?」とも思ったんですね。

——転職する業界として、Web業界を選んだ理由は何ですか?

年々、雑誌の売り上げが落ちてきているのを肌で感じていて、休刊する雑誌も多く目にしてきました。中には「えっ!?あの一時代を築いた雑誌が?」というような有名雑誌も。

自分もそうでしたけど、紙で情報収集する人はどんどん減ってましたし、これからはWebの時代だというのは間違いないと思いました。とはいえ、これまで培った編集スキルは活かしたい。なので、紙の編集者からWebの編集者にフィールドを切り替えることにしたんです。

——なるほど。でも、数あるWeb制作会社の中で、なぜ全研本社を選んだんですか?

ごめんなさい。正直に言うと、明確な決め手はありませんでした(笑)。
前職を辞めて2カ月ほど休んでリフレッシュしたあと、「さ~て、そろそろ仕事探すか」とハローワークへ行ったんです。で、前職のスキルを活かせるWeb系で探して、引っかかったのが全研本社。「絶対にここだ!」という感じでもなく、「とりあえず受けてみるか」という感覚でした。

——そうなんですね……(笑)。その時の全研本社の印象って覚えていますか?

HPやブログを見て「イベントを大事にしているなぁ」とか、「仲間とかチーム意識が強いなぁ」とかが第一印象だった気がする(笑)。

——実際、入社してみてどうでした?

その当時の印象は今でも変わっていませんね。仲間やチーム思いな社風ですよね。

仕事内容が、読者のための情報発信から、
クライアントのための課題解決へ

——Webディレクターとして、現在はどんな仕事をしていますか?

「コンテンツマーケティング」という事業を行う制作部門で、Webサイトの制作をしています。

よく周りから、どんなサイト?と聞かれるのですが、クライアントの集客課題を解決するためのWebサイト……と答えるしかないくらい、クライアントの課題や強みをもとにイチからオーダーメイドでサイトを作る仕事で。
クライアントの商品やサービスについてのヒアリング取材から、市場・競合の調査、サイトテーマ・コンセプトの設定、サイト全体の設計図の作成に、ライター・デザイナーへのディレクション、そして編集……と、業務内容は多岐にわたります。

大変ではありますが、自分がディレクションして制作・公開したサイトを通して実際の成約につながり、クライアントに感謝の声をいただけるのが大きなやりがいですね。

——実際にどんなお声をいただけましたか?

とある名古屋のクリニック様は、既存クライアントからのご紹介でサイトを制作させていただいたのですが、サイト公開後に「良い人を紹介してくれてありがとう!」というお言葉があったと、既存クライアントからご連絡いただいて。
密にやりとりをし、認識に齟齬がないかをすり合わせるなど、コミュニケーション頻度や内容を意識して丁寧に進行していたお客様だったので、とても嬉しかったです。

考えるWebディレクターZAKA
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Webディレクターに
なりたい人に
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紙で培ったスキルは、
Webでも普通に活かせました

——紙の編集者からWebディレクターに転職して、活かせたスキルはありますか?

ものすごくありました。

例えば、雑誌だと誌面のレイアウトを考えたりするんですけど、Webでもサイトマップを設計したり、構成ラフ(ページのワイヤー)を考える工程なんてほとんど同じですよね。 企画や特集考えたりするのも、原稿の編集をするのも、紙で培ったスキルがそのままWebでもすぐ使えました。

とくに雑誌編集で養ってきた語彙力は、Webの編集をする際にもすごく武器になってくれた。全研本社のWebディレクターって結構、自分自身で文章を書くことが多いでしょう。この訴求ページは1ページまるまる自分で書く!と言ったときにも、同じ表現や単語ばかり使わないとかね。

文章力や要約力、取材力、人とのコミュニケーション、企画コンテンツの設計、記事構成の作成……。雑誌で得たスキルや知見は、媒体がWebに変わっても普通に使えたので、するっと業務をこなしていくことが出来ました。

元紙媒体の編集者がつまづく、
「見ず知らずの言語」たち……

——では逆に、紙媒体で慣れていた分、転職後に苦労したことはありますか?

これもありますね~。私の場合は、紙媒体では見たことも触れたこともない「言語」!

私はWeb知識ゼロでWeb制作の現場に入ったので、最初は先輩が出してくる指示もよくわかりませんでした。
「ここはh2ではなくh3にして、こっちはmarginで余白調整して」とか言われるのですが、「え、何?どういうイミ……?」って。全然ついていけなかったです。

見出しをつけたり、段落を分けたりする「HTML言語」は、ワードの機能を理解していると比較的理解しやすくて、最悪イジっていけば何となくできるんですけど、問題はその先の「CSS言語」。
※CSSとは、Webページ内における文字の色や大きさ、背景の色、コンテンツの配置などを指定するための言語。

CSSを使って、色を変えたり、隙間をあけたり、特別な装飾をしたりするのは、もう全く……。

全研本社の編集部は有難いことに、デザインに関してはWebディレクターとは別に、デザイン専門のデザインディレクターが担当するので、役割分担されています。だから最初の頃は「も~俺はCSSなんて覚えなくていいっ!」と勝手に心の中で誓ってました(笑)。ただ単に苦手で避けていただけだったんですけど……。

でも、クライアントに成果を届けるために、「もっとココの見せ方をこうしたい、こう変えたい」という思いが、サイト制作を経験すればするほど増えてきて。だからある程度は自分でできるようにならなきゃな、と。そこから勉強の毎日です。
オンラインのプログラミング学習サービスで練習しまくりました。おかげで今では、イメージした装飾やデザインをチャチャっと実現できるようになりました。

紙は“起承転結”、
Webは“結論ファースト”

——紙媒体とWeb制作とで、大きく違うところは他にもありましたか?

文章の書き方ですね~。紙媒体って基本的に文章構成が「起承転結」なんですよ。でも、Webは「結論ファースト」。もう、起承転結が体に染みついているので、この癖を直すのには本当に時間がかかった……。

やっぱり、紙出身の人ってみんなそうだと思うんですけど、 結論は最後の最後のメインディッシュみたいな感じで「まだだぞ~もうちょっと待ってろよ~♥」 って勿体ぶりながら、いかに読者の心をクライマックスに向けて盛り上げていくか?を考えてしまいますからね(笑)。

——紙出身の人みんながみんなそうじゃないとは思いますよ!(笑) でも、そこからどうやって抜け出したんですか?

とにかく、対象となる検索ワードの検索画面に上位表示されるページは、どんなコンテンツの順番で構成されているか?というのを参考にしました。Googleに評価をされている、イコール、ユーザーニーズに適している、と判断されたということですから。

あと最近は、ペルソナが何を知りたいか?をとことん想像しますね。そして、ペルソナが知りたいことを一番最初に提示する。これを心掛けるようにしています。

“未来の明るさ”でWeb業界を選んだ30歳の自分に、
「間違いなかったよ」と言いたい

——これからどんなキャリアパスを描いていきたいですか?

有難いことに、たくさんの企業様から続々とお申込みをいただいているおかげで、誰もが知る大手企業・有名企業の大型サイト案件を受注するケースも増えてきました。 そうした案件はエース級のディレクターが任されることが多いのですが、いずれはそうした大型案件をディレクターとして突き動かしていくのが、直近の私の目標です。

そのためには、もっとWebディレクターとしての実力をつけて、役職も上げて、さらにいうとチームのメンバーも一緒に上へ。そうやって強い制作部も作っていきたいなと思っています。

——頼もしいですね!最後に……ずばり、30歳の時の自分を振り返って、紙からWebへフィールドを移す判断をしたこと、今どう思いますか?

20代最後の頃の私は、自分の30代の姿を全く思い描けませんでした。
でもあのとき、自分の明るい未来を描くために、成長性や需要の高いWeb業界へフィールドを切り替えたことで、 今こうして自分自身の未来に期待や展望が持てることを、すごく嬉しく思います。「その判断は間違ってなかったよ」と、30歳の頃の自分に言ってやりたいですね(笑)。

もし今、あの頃の私と同じように、自分が在籍している業界や職種の将来に不安を感じている方がいたら、 いつからでも遅くないので、勇気を出してその世界から飛び出してみるのもひとつの手だと思います。
これまで努力して培ってきたスキルは、新しい業界や職種でも、きっと活かすことが出来ると思いますよ!

笑顔で話すWebディレクターZAKA
Message!
前職で培った編集スキルがあるなら、
確実に活かせる職種です

「Webについて右も左もわからない状態でこの世界に飛び込んだ私でも、今ではいろいろなサイトを作れるようになりました。紙媒体で働いていた時代に培った編集スキルを活かせたのは間違いなく、もしそういった経験をお持ちの方には、Webディレクターはぴったりな職種かと思います。あと、Webディレクターは、ちゃんと規則正しく健康的な生活が送れるようになります(笑)
チームで制作する楽しさ、お客様に成果を届ける醍醐味を、ぜひここで味わってください!」(ZAKA)

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新人Webディレクターの働く現場に突撃!
デスクでカメラ目線で微笑むさとゆり
先輩とミーティング中のさとゆり
構成ラフ考え中… 先輩とミーティング

「Webサイト制作ってどう進めているの?」
「Webディレクターはどんな仕事をするの?」
 これを読めばイメージが掴めます!

クライアントの課題解決のために、市場を分析、ターゲットを設定して企画を練り、コンテンツを創るWebディレクター。…と言われても、「Web制作がよくわからないから、いまいちイメージが湧かない!」という皆さんに、新人Webディレクターの一日を追いかけながら、Web制作の現場やWebディレクターの仕事の一部をご紹介します♪

hello 新人Webディレクターさとゆり
新人Webディレクター

さとゆり

前職はラジオディレクター兼ライター。Web業界未経験でWebディレクターになり丸1年♪ガッツと取材力が武器!

デスクでカメラ目線で微笑むさとゆり
先輩とミーティング中のさとゆり
構成ラフ考え中… 先輩とミーティング