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仕事・年収・キャリア

Web編集者(Web編集)の
仕事・年収・キャリア

Webディレクターと一緒に仕事をすることも多い「Web編集者」。この記事では、Webディレクターにとって身近なIT系制作職「Web編集者」に注目し、Web編集者(Web編集)の仕事内容から、年収目安、キャリアパス例を調査しました。Web編集者からWebディレクターになる方法についても紹介します。

目次

Web編集者(Web編集)の
仕事とは?

Web編集者(Web編集)の仕事は主に下記のような内容です。

企画立案

Webサイト戦略に沿って、どんな記事やテーマがユーザーから求められているか、記事コンテンツの具体的な内容を考えていきます。

ライターに記事発注

ライターに執筆してもらいたい記事を発注します。ライターの選定から、執筆期間や初稿締め切り日、再校提出日など、細かな記事作成スケジュールと書いてもらいたいテーマ、ページ数などの執筆内容詳細、ギャランティを打診します。
了承を得たら、一般的にはWeb編集者が台割を作成し、各記事のテーマやコンテンツごとの文字数、文章のテイスト、重要事項(何についてとくに重点的に書いてほしい、〇〇の話題に触れてほしい、など)を伝えるとともに、参考資料を用意するのもWeb編集者の仕事です。

取材ディレクション

基本的には記事の執筆はすべてライターが手掛けますが、取材が必要なコンテンツであれば、自身で取材をし、記事まで執筆することもあります。
取材の場合、取材対象者候補をピックアップしたり、取材の日程調整や取材シートの作成・送付、当日の取材やカメラマンへの撮影指示なども行います。
自身で取材原稿を作成したら、取材対象者への確認依頼や修正対応なども担当します。
取材のギャランティ交渉はWebディレクターやWebプロデューサーが行うケースもありますが、Web編集者が担うこともあります。

原稿チェック・編集作業

ライターから原稿が上がってきたら内容を素早く確認、文字校正を行い、さらに加筆修正点があればライターへ指示をします。そうして完成した原稿を、CMS(WordPressなど)を利用し、リンクをつけたり、文字を装飾したりして読みやすく・分かりやすく編集していきます。
原稿と一緒に掲載したいイラストや写真、動画なども、記事の中に盛り込んでいきます。

公開作業

Webサイトの公開前には、全ページの記事内容を再度チェックし、原稿の流し込み漏れやリンク切れ、リンクの貼り間違い、画像の差し替え、テキストの文字落ちや画面の崩れなどがないか、そのWebサイト制作プロジェクトで取り決めされているチェック対象のデバイスを全てチェックしていきます。
細かいところでは、各記事のドメインの英単語に綴りのミスがないか、タイトルタグやディスクリプションも全ページきちんと設定されているかなども忘れずチェックします。
問題なく完成すれば、記事公開します。

進行管理

基本的には記事の作成・公開に関する工程の進行管理を担当します。Web編集者の他にWebディレクターがいる場合は、Webディレクターが管理してくれることもありますが、細かなライターとのやりとりや〆切、編集期間などは、編集者自身がスケジュール管理し、何かトラブルや遅延が発生した場合にはWebディレクターやプロジェクトの責任者、製作スタッフなどに速やかに情報を共有、対応する必要があります。

Web編集者の年収目安は?

「求人ボックス 給料ナビ」が公開している「編集者」の平均年収は498万円でした。月給は42万円、初任給は23万円程度が相場とのことです。(2022年5月22日時点)
※データ引用元:「求人ボックス 給料ナビ 編集者の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)」

こちらは“編集者”全体の平均年収の目安ですので、Web媒体か紙媒体かの違いや、企業規模によっても差があります。Web編集者としてのスキルや経験値によってはさらに上を目指せることもあり、実際の求人を見てみると、Webディレクター業務も含めたWeb編集者や幹部候補の求人では、800~1,000万円前後の年収を提示する求人も見つかりました。

Web編集者として専門職を極めていくことも良いのですが、給与や年収を上げていきたい場合は、Webサイト全体のディレクションを手掛けるWebディレクターを目指すことで年収アップの可能性が高まるでしょう。

Web編集者(Web編集)に
向いている人

Web編集者が企画や編集を担当する題材は多岐にわたります。そのため、様々な物事に興味が持てて好奇心がある人、流行しているスタイルやニュースなどに敏感な人、新しいものを生み出せる違った視点で物事を見られる人、ライターやカメラマン、デザイナーなど様々な人と協業したり、取材を遂行するなど、高いコミュニケーション能力がある人などが求められる職種でしょう。

Web編集者のキャリアパス例

Web編集者からのキャリアパスとしては、次のステップとしてWebディレクターを目指す方が非常に多いです。コンテンツの企画立案や記事作成依頼、原稿のチェックと編集、公開対応など、企画と原稿作成まわりがWeb編集者の仕事の範囲ですが、その業務範囲を広げていく道です。
Webディレクターは、Webサイト制作における上流工程であるクライアントへの課題ヒアリングやWebサイト全体の戦略立案、コンセプト設計、世界観のディレクションなど、雑誌でいえば編集長が行うような業務がWebディレクターの業務範囲になりますので、Web編集者の次のステップとしてイメージしやすいかと思います。

フリーランスのWeb編集者として、自身で企画を立てて出版社やメディア等に持ち込んだり、指名を受けて記事コンテンツの作成を手掛ける方法もあります。フリーランスのWeb編集者として稼いでいこうとするなら、まずはWeb編集者としての経験値や実績、フットワークの軽さ、必ず締め切りを守るスケジュール管理能力、様々な納品形態に対応可能な技術的知見、人脈等が必要になるでしょう。

Point
Web編集者から
Webディレクターになるには?

Web編集者からWebディレクターになることを目指すのであれば、Web制作の全体の流れや進行について学んだり、マーケティングやデザイン、フロントエンドやバックエンドエンジニアの役割を理解するなど、現在の業務だけでなくWeb制作全体に視野を広げて学習をしていきましょう
一方で、Web編集者として培かってきた文章力や企画立案力、コミュニケーションスキル、調整力などは、Webディレクターになっても非常に活きてくるスキルですので、こちらも引き続き研鑽を積んでいきましょう。
Webディレクターは、完全未経験での人材も採用歓迎している会社もありますが、Webディレクターの業務と近しいWeb編集の経験がある人材であれば、選考時も優遇が期待できます。ぜひ積極的に自身のキャリアや経験をアピールしましょう!

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hello 新人Webディレクターさとゆり
新人Webディレクター

さとゆり

前職はラジオディレクター兼ライター。Web業界未経験でWebディレクターになり丸1年♪ガッツと取材力が武器!

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