Webディレクターに向いている人の特徴3つをピックアップ!
当メディアを運営している現役Webディレクターとして自身の仕事(Webディレクション)を見つめたときに、Webディレクターに向いている人の特徴を挙げるとすれば、「コミュニケーション能力が高い」「責任感がある」「スケジュール管理が得意」。この3つは重要だと思います。
なぜこれらの能力が高いとWebディレクターに向いているのか、その理由をひとつひとつ解説します。
目次
ひと口にコミュニケーションといっても、仲良くなることが目的ではありません。クライアントの課題を解決するために、クライアントとディレクター自身、そしてプロジェクトメンバーなど、関係者全員の意思を統一する必要があります。
例えば、クライアントが「30代の“はたらく女性”に新商品を売り出すサイトをつくりたい」と思っているのに対し、デザイナーが「30代の“専業主婦”のためにサイトをつくろう」としていては、クライアントの課題は解決できません。また、クライアントが「30代のはたらく女性」をターゲットだと言っていても、市場調査の結果「30代の専業主婦をターゲットにした方が売上げが上がる」と判断される場合もあります。
この場合、ディレクターは根拠を持ってクライアントに提案する必要があります。一番いけないのは、それぞれが共通の認識で納得していないままプロジェクトが進むこと。
このように、クライアントの課題を解決するために、クライアントとディレクター、ディレクターとプロジェクトメンバーとの間に密なコミュニケーションと共通の課題意識が必要になってきます。
また、プロジェクトを円滑に進めるためにもコミュニケーション能力は必要です。
プロジェクトは基本的に、自社の営業、ディレクター、プロジェクトマネージャー、デザイナー、ライター、編集者、運用担当者など、複数のメンバーで推進するケースが多いです。各メンバーがプロとして質の高い仕事をすることにより、よりプロジェクトの完成度を上げることができるのですが、各人のパフォーマンスを発揮させるのも、実はディレクターの仕事。そのためには、相手の立場に立って指示や依頼をする必要があります。
例えば、1年目の新人デザイナーとその道20年のベテランデザイナーでは、スキルも情報の理解力も違います。新人デザイナーには、より噛み砕いて細かな指示を出す必要がありますが、ベテランデザイナーに対しては、目的と要件をしっかり伝えた上で、思い切って任せるという場合もあるでしょう。
このように、プロジェクトメンバーに合わせて適切なディレクションを行うためには、普段からメンバーのスキルや得意分野、考え方を知っておくことが重要。一緒にプロジェクトを進める仲間とは普段からコミュニケーションをしっかりとっておきたいものです。
Webディレクターはクライアントとの窓口であり、制作現場の責任者です。クライアントの課題や要望をしっかり握りながら、現場をまとめ上げてプロジェクトを推進します。
例えば、デザイナーやプログラマーといったプロジェクトメンバーがミスを犯したとします。しかしながら、クライアントからしてみれば会社の代表はWebディレクター。誰のミスであれ、プロジェクトが上手く推進しないようなことがあれば、それはディレクターの責任になります。
このため、ディレクターにはプロジェクトがミスで滞らないような対策やスケジュール管理、役割配分、ミスが起きたときの素早い対処を行う能力が求められます。これに加え「責任を持って遂行する」という意識が大事です。
責任が大きくて大変と思うかもしれませんが、それだけプロジェクトが完了したときの達成感も大きく、クライアントから直接感謝されるのもディレクターの大きな喜びです。プロジェクトが大きくなれば、社会的にも評価されるディレクターとしてキャリアアップできる可能性も高まります。
何より「責任を持ってクライアントの課題を解決するための挑戦」を楽しめる方がディレクターに向いていると言えるでしょう。
Webディレクターにとって重要な仕事の1つであるスケジュール管理。スケジュール管理とは、プロジェクトが計画通りに進んでいるかの把握と、トラブルや変更に対して適切な調整を行うことです。
プロジェクトが円滑に進むようにスケジュールの進行管理をするのが、Webディレクターの仕事。プロジェクト全体が計画通り制作され、期日通りに納品されるかどうかは、このWebディレクターによるスケジューリングにかかっているとも言えます。
自分一人ではなく、チームメンバー個々の制作進捗やプロジェクト全体の進行に目を配る必要があるため、Webディレクターは基本的に毎日何度も工程表やカレンダーを見ます。スケジュールに書かれている工程を管理するだけでなく、クライアントにお出しする資料の提出日、かけると言った電話やメールのご返信、上司やチームメンバーとのMTGの適宜設定など、細かな締め切り・約束事をひとつひとつ臨機応変に対応していくスキルも、Webディレクターに必要な能力。
スケジュール管理・進行管理ができるWebディレクターは重宝されますので、もともとそうした管理能力が高い方はWebディレクターに向いていると考えられます。
元々制作に携わっていたクリエイターがWebディレクターになるケースもありますが、未経験から始める人も多い職業です。
未経験の場合、まずはアシスタントからのスタートが多く、上司や先輩の仕事を手伝いながら実務経験を積んでいくこともできますよ!
人と話すのが好き、一人ではなく仲間やチームと一緒に仕事をしたい、任されたら嬉しくてついつい張り切って頑張ってしまう、時間や約束はかならず守る……。こんなタイプの人は、きっとWebディレクターに向いている可能性大!
もしWebディレクターの仕事が少しでも気になっているようでしたら、ぜひ前向きに検討してみてくださいね。
「Webサイト制作ってどう進めているの?」
「Webディレクターはどんな仕事をするの?」
これを読めばイメージが掴めます!
クライアントの課題解決のために、市場を分析、ターゲットを設定して企画を練り、コンテンツを創るWebディレクター。…と言われても、「Web制作がよくわからないから、いまいちイメージが湧かない!」という皆さんに、新人Webディレクターの一日を追いかけながら、Web制作の現場やWebディレクターの仕事の一部をご紹介します♪
さとゆり
前職はラジオディレクター兼ライター。Web業界未経験でWebディレクターになり丸1年♪ガッツと取材力が武器!