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26歳でWebディレクターに転職!

「映像・テレビ制作会社のAD」から
26歳でWebディレクターに転職!

WebディレクターRYO

“表現の限界と体力の限界”を感じた
テレビの現場。
それでもクリエイティブな仕事がしたくて
Web制作へ。

「映像業界の仕事はめちゃめちゃハードですが、ものづくりの現場はそれなりに楽しかった。でもテレビは今、ものすごく表現の制限・限界があって。もっとクリエイティブな仕事がしたいなぁと思ったんです」と話す、新人WebディレクターのRYO。転職して半年、現在の心境をざっくばらんに語ってもらいました。

26歳でWebディレクターに転職したRYO
RYO

未経験転職時:26歳/Webディレクター歴:半年

2021年 東京西新宿の企業「全研本社」のIT領域・コンテンツマーケティング事業の制作部門に、職種未経験でWebディレクターとして入社。 はじめてWebディレクションを手掛けたサイトのテーマは「英会話教室」。Webディレクションの中でとくに好きな工程は編集&デザイン。テンションが上がるジャンルはBtoB。「使ったらめちゃめちゃ便利なのにあまり認知されていない、というような“変わった機械”などのサイト戦略を考えるのが好きですね」。マイベスト映画は「パッチギ!」。

目次

「自分の作るものに全くワクワクしない」
ことに絶望し、 転職を決意

——前職はどんなお仕事をしていましたか?

テレビ制作会社でADをしていました。どんな仕事かと聞かれると困るんですが……、ひとことで言うと「雑用」ですね。
ロケの仕込み、リサーチ、カメラ持ってロケ、Vの編集という“っぽい”仕事から、 ロケのスケジュール作成や請求書の管理、精算など細々したデスクワークのほか、特殊なところで言うと畑を耕したり、真っ暗な川を大荷物背負って渡ったり……。とにかくもう色々です(笑)。

——畑を……(笑)。全般的にかなり体力が必要そうですね。

仕事自体はめちゃめちゃしんどかったですが、実はそれなりに楽しかったのです。

もともと、ぼんやりと「何かクリエイティブな仕事に就きたいな」と考えていて。ただ、制作系と言ってもいろんな業界がありますけど、自分に何が向いてるかとかは全く分からなかった。迷っていたときにふと、「テレビなら面白そうかも」と思ったんです。
それで関西のいろんなテレビ局の採用選考を受けてたんですよ。そしたらある局の選考中に、「局に入って何がしたいの?」と聞かれて「テレビ番組つくりたいです」と答えたら、「君、それやったら局じゃなくて制作会社のほうやで」と教えてもらって。そのときはじめて、テレビ局ではテレビ番組を作っていないことを知ったんです(笑)

——(笑)。それで局から制作会社にシフトチェンジして就活を?

はい。テレビはテレビでも、バックオフィス的な仕事に興味はなくて、やっぱり「作る」仕事がしたかったんですよね。
僕が内定を貰った制作会社は、たまたま1日だけ大阪で選考会をしていて、その1日に選考を受けに行って、面接してもらって、内定いただきました。

——すごい光速選考ですね (笑)。テレビ制作会社、入社してみてどうでしたか?

まあまず、信じられないくらいハードワークでしたね。深夜でも早朝でもロケがあれば機材持って現場に駆けつけるし、編集作業しているときは泊まり込みとか何十連勤とか、当たり前にありました。 もう仕事とプライベートの境目なんてなくて、全部一緒くた。

でも僕の場合は、周りの人に恵まれてたので、さほど苦ではなかったです。とくに上司であるディレクターとは師弟関係みたいな感じで、飯や飲みに連れて行ってもらったり、きつい要求もされたりするけれど、カバーしてくれるとこはしてくれて。その関係が心地よかった。

あと、一般の人が行けないところに行けたり、関係者じゃないと入れない舞台裏に入れたり、毎日芸能人に会えたり……。普通の仕事をしていたら体験できなかったことをたくさん体験できて、日々楽しかったです。

——職場も仕事も楽しかったのに、なぜ転職することになったのですか?

最大の理由は、「制作する番組が全く面白くない」っていうことですね……。

——えっ、面白くないとは……?

その制作会社で作っていた番組は、ゴールデン帯のバラエティだったんですけど、メインの視聴者層はおじいちゃんやおばあちゃん、それから小さいお子さんたちでした。ご時世的にコンプライアンスも厳しくて、そうなるとものすごーく“まるい”作品になるんです。健全かもしれないけど、何も面白くない。

自分が作るものにまったくワクワクしない、ひとつも面白いと感じられない。そのことにだんだんと絶望していき、「転職しよう」と思い至りました。

スマホをチェックするWebディレクターRYO
★RYOセレクト★
Webディレクターに
なりたい人に
おすすめの本3冊!
「ALL ABOUT
TOSHIO SUZUKI」
永塚 あき子 (編集)

スタジオジブリの名プロデューサー・鈴木敏夫氏の過去、現在、そして未来をめぐる、すべてを凝縮した1冊。
「元々紙媒体の編集者だった鈴木敏夫氏が、いかにして媒体の壁を越えてバカ売れアニメ映画のプロデューサーとなったのか、 そしてその変遷を読み解く中で、メディアを通底する“制作という仕事”の正体が徐々に明らかになっていくような気がした本でした」

マーケティング関連の本

「制作職の人って得てして、“クライアントの商品が売れる・売れないとか、制作の自分には関係ない”と思っちゃうところがあると思うんで、その視点を養うためには良いと思います。
関係ないなんてことは全くないので」

自分が好きな本

「自分が好きだな、と感覚的に思う本を、今度は“なぜ自分はその本、その文章が好きなのか?”と分析する視点で読んでみてください。
他人にそう思われるようなテキストを書くための第一歩だと思います」

「この会社は、世の中の社会課題に対して
真剣にアプローチしようとしているんだな」

——転職活動ではどんなことを重視していましたか?

やっぱり「何かを作る」というクリエイティブの仕事に就きたい気持ちは強かったので、制作系の職種やキーワードでピンとくる仕事を探していました。
その中でWebディレクター(Web編集者)のことも知って、「あ、これは自分にも向いてそうな気がする」と思ったんですよね。
文章を読んだり書いたりするのは好きだったし、HTMLやCSSなどの言語も「論理的なものやから理解できそう」って感覚で。

——HTMLやCSSに対して抵抗感はなかったんですね。

そうですね。覚えさえすれば使えるな、という感じでした。
それでいうと、映像・テレビの業界では、編集にプレミア(Adobe Premiere Pro)という動画編集ソフトを使うんですけど、あれ僕、一度も操作方法を教えてもらったことないんです。 最初からいきなり「はい、これ使って編集して」って渡されて、あとは勝手に必要に応じて覚えて、わからないことが出てきたら聞くかググるか。
そんな経験があったので、HTMLもCSSも「まあイケるやろ」と、あんまりハードルは感じなかったんですよね。

——なるほど(笑)。それで全研本社のWebディレクター採用の選考にエントリーしたんですね。

はい。とはいえ選考中は、ディレクターと編集の違いも、編集とライターの違いも分かってなかったんですけど。
でも、説明会に登壇していた制作部の責任者が「私たちは、ニッチな市場にWebメディアをつくることによって、世の中に知られていない良いサービスや商材を照らし、それを本当に必要とする人に届ける、ってことをしている。そういう志を持ったWebメディアを制作しているんだよ」と話していて。その制作事例として、木材のリサイクルに関する情報がまとめられたWebメディアを見せてもらったんです。
それを見て、「あぁ、この会社は目先の小銭を拾いに行くのではなく、世の中の社会課題に対して真剣にアプローチしようとしている会社なんだな」と感じ、その事業に対する姿勢に共感して、入社を決意しました。

映像系の知見を持ったWebディレクターは
これから先重宝されていく!……はず

——全研本社に入社し、Webディレクターデビューしてどうですか?

まだWebディレクターになって半年ちょっとなので、まだまだ覚えること・勉強することだらけですね。それでも、僕が作って納品したサイトが「社会の役に立てる、かも」と感じられる瞬間は、制作者としてのやりがいを感じます。

そういえばこの間、僕の担当案件でなかなか壮絶な体験をしました!
原稿の納品期日が迫る中、元々アサインしていたライターさんと音信不通になり……。その代理で急遽お願いしたライターさんも音信不通になり……という、なかなかヒリつく状態だったんですが、ライターさんに書いてもらう予定だったページを自分で書いたり、先輩ディレクターの力を借りたりしてどうにかこうにか乗り切って。なんだかものすごい達成感を感じた案件でした。突発的なトラブルが頻発する業界にいた経験が活きたなぁ~と思いましたね(笑)。

——それはすごい経験をしましたね(笑) テレビ制作の前職との違いやギャップはどんなところに感じますか?

いやもう、何と言ってもちゃんと休めるところですね……。
転職活動のとき、今度は労働条件のところもきちんとチェックしたんですよ。完全週休二日制とか年末年始休暇とか。でも「こんなん、どこまでホンマなんかな~」とやや疑いの気持ちもありつつ……。そしたら全部本当でした(笑)おかげでゴールデンウィークや年末年始を持て余すという。

毎日家に帰って、毎日風呂に入って、毎日ベッドで寝て、土日祝は休む。
前職の時には考えられない生活です。
この間、日曜日の夕方に「あー、明日会社かぁ~」とちょっと憂鬱になったときに、「あっ!これが俗にいうサザエさん症候群っていうやつか!?」って気づいて、めっちゃ嬉しくなりました(笑)。

——全研本社のWebディレクター職は、映像系の業界から転職される方にも向いていると思いますか?

思います。

前提として、全研本社のWeb制作には、業務の節々に古き良き「紙文化」を感じるなあと思います。原稿に赤入れをして戻してもらったり、「責了」などの出版用語を使ったり、「コンテンツの質」としてテキストをすごく重視するところだったり。HTML言語自体が、紙からの発展やな、と思うツールですしね。
だから社内には出版業界から転職されてきた方もとても多くて、皆1サイト1サイト丁寧にテキスト編集されているなあと感じますね。

一方で、僕の世代って、「紙からWebへ」の時代の変遷を見ていなくて、最初からWebが主流だったんですよね。だから、100ワードのテキストで説明されるより、1枚の画で説明されるほうが楽なときあるな、とも思います。
そんな感覚もまた“ユーザーニーズ”なのだとしたら、「画」で伝えるプロである映像系の知見を持ったWebディレクターは、これから先、重宝されていくんちゃうかなと思いますね。

まずは自分がその先駆けになれるように、日々頑張って成長していこうと思います。

腰に手を当てるWebディレクターRYO
Message!
「制作」の仕事に携わってきた方にとっては
地続きに感じられる部分が多い仕事です

「媒体はなんであれ、「制作」という仕事に携わってきた人にとっては、わりと地続きに感じられる部分が多い仕事だと思います。 今まで培ってきた「制作」のノウハウが間違いなく活きてくると思うので、業界をまたぐことを恐れず、チャレンジしてみるのもありかと。
また、もしそうした制作業務の経験が全くない方でも、全研本社のWeb制作部門にはきちんとした教育体制があるので、ゼロからしっかりノウハウを身に着けることができる環境だと思います。安心して来てください。」(RYO)

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新人Webディレクターの働く現場に突撃!
デスクでカメラ目線で微笑むさとゆり
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「Webサイト制作ってどう進めているの?」
「Webディレクターはどんな仕事をするの?」
 これを読めばイメージが掴めます!

クライアントの課題解決のために、市場を分析、ターゲットを設定して企画を練り、コンテンツを創るWebディレクター。…と言われても、「Web制作がよくわからないから、いまいちイメージが湧かない!」という皆さんに、新人Webディレクターの一日を追いかけながら、Web制作の現場やWebディレクターの仕事の一部をご紹介します♪

hello 新人Webディレクターさとゆり
新人Webディレクター

さとゆり

前職はラジオディレクター兼ライター。Web業界未経験でWebディレクターになり丸1年♪ガッツと取材力が武器!

デスクでカメラ目線で微笑むさとゆり
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