Webディレクターと一緒に仕事をすることも多い「SEOディレクター」。
この記事では、Webディレクターにとって身近なIT系制作職「SEOディレクター」に注目し、SEOディレクターの仕事内容から、年収目安、キャリアパス例を調査しました。
SEOディレクターからWebディレクターになる方法についても紹介します。
目次
SEOディレクターの仕事は、「検索結果において特定のWebサイトが表示される順位を上げる」こと。
特定のWebサイトをユーザーの目に触れやすくするためには、キーワード検索結果の上位に表示される必要があります。
Webサイトをユーザーの目に触れやすくするためにさまざまな知識と実践を求められる仕事です。
Web制作において、SEO対策は成功のために欠かせないもの。Webサイトを制作したところで、ユーザーに閲覧してもらえなければ意味がありません。
Webサイトを検索結果の上位に表示させるためには、ユーザーにとって有益な情報が掲載されているかどうかが重要です。
そして、有益な情報があるかどうかを判断して表示順位を決定しているのは、人間ではなくコンピューターなのです。
では、どうしたらコンピューターに「このWebサイトはユーザーにとって有益である」と判断してもらえるのでしょうか?
コンピューターにWebサイトを評価してもらうためには、コンピューターがWebサイトを評価する要素を理解し、それに対応する必要があります。それが「SEO対策」です。
現在の検索エンジンでは、AIやビッグデータ、言語解析などによってWebサイトの検索順位を決定しています。そしてGoogleなどの検索エンジンのロボットは年に数百回ものアップデートをおこなっており、順位決定のアルゴリズムは日々進化しています。
特定のWebサイトを検索結果の上位に表示させ続けるためには、アルゴリズムの日々の変化を正確に読み取り、Webサイトに反映させる必要があるというわけです。
そこで誕生したのが、SEOディレクターという仕事。SEO対策に特化したスキルや専門の知識をもち、アルゴリズムの進化に素早く対応しながら、検索上位にあがるWebサイトをつくるのが、SEOディレクターの役割なのです。
SEOディレクターに求められるのは、「ユーザーが求める有益な情報が何かを模索」し、「つくりあげたWebサイトが評価されているかを分析し、改善する」ことです。
以前は、SEO対策というと
など、“裏技”的な方法で検索上位を獲得していました。
情報の中身ではなくテクニックで上位を獲得するこの施策は、“有益な情報”を求めるユーザーを無視した方法です。
そこで、Googleなどの検索エンジンは「ユーザーファースト」を掲げ、「コンテンツ(情報の中身)」でWebサイトやページを評価するようになりました。
こうした背景をふまえ、現在のSEO対策では小手先のテクニックではなく「ユーザーが求めている情報」に焦点をあててさまざまな工夫をしています。
検索結果の上位を目指して、有用なコンテンツの施策を立案する!
検索結果で上位に表示されるためにはユーザーにとって有用なコンテンツを提供することが重要だと言われています。
それには、Webサイト全体の運用方針や予算などを考えた上で、優先順位や予算配分を決めなければなりません。そして具体的かつ戦略的に施策を立案する必要があります。
日々、調査や分析を繰り返すことで課題や問題をクリアにする!
Webサイト自体になにか問題はないか?またはその運営体制の方に問題はないか?など、運営中のサイトの順位推移を確認したり調査することで、課題や問題をクリアにします。
また、日々変わる検索順位のチェックも欠かさず行い、既存サイトのアクセス解析をすることで、訪問するユーザーを理解して分析することもできます。
成果につながる具体的な改善策を立案、実行して検証を繰り返すことが重要!
サイトの問題点や課題がクリアになったら、資金範囲内で行える重要度の高い施策や、工数が少なく効果のある改善施策案を練ります。そこから実行に移して、一定の効果を出すように心がけます。
その改善施策案はサービスの改善やコンテンツの追加など、具体的な内容であることが重要です。また、実行したあとにその効果を図ることも重要なポイントです。
「SEOディレクター 年収」で検索した際に出る求人サイトで提示されているSEOディレクターの年収は400~600万円程度が相場のようです。(2022年5月22日時点)
しかし、関わるプロジェクトの規模や、SEOコンサルティングのみの場合、営業職として提案なども行う場合など、業務範囲はさまざまですから、SEOディレクターの力量や業務内容によって平均年収は大きく異なるのが現状です。
とくにSEOだけでなくWebメディアの運用ディレクションや運用責任者も含めて担当する場合は、年収や給与がアップする傾向にあるようです。
Web集客やWebコンテンツマーケティングの需要は年々高まりを見せており、それに伴いSEOディレクターの需要は今後も高まっていくと考えられることから、年収の推移にも注目したいところです。
SEO対策やSEOコンサルティングを行う職場のスタッフとして、SEOディレクションを学ぶ。
SEOディレクターアシスタントとして、SEO施策対象サイトや市場の調査、グーグルアナリティクス等の分析、顧客提案資料の作成、運用記事作成などを、先輩の指導のもと行う。
SEOディレクターとして、クライアントサイトのSEOコンサルティング業務や施策提案業務をメインとなって担う。チームメンバーに指示し、成果の出るSEOディレクションを追求する。
SEOはもちろん、SEMなど幅広い施策をクライアントへ提案・提供。SEOディレクターとしてプロジェクトの全体統括を行うなど、担当領域や責任範囲が広がる。また、SEOチームの管理職・マネージャーとして、メンバー育成や指導を行う。
さらに幅広いスキルを身に着け、WebディレクターやWebプロデューサー、Webマーケティングコンサルタントへと職域を広げる。
専門的な知識も必要なSEOディレクター。具体的にはどんなスキルが求められるのかをみてみましょう。
SEOディレクターには、常に新しい情報を収集する能力が求められます。
検索エンジンのアルゴリズムは日々変化していきますし、ユーザーの需要も一定ではありません。常にアンテナを張り巡らし、SEOの新しい情報を得られるようにしましょう。
SEOディレクターの仕事において、アクセス解析は必要不可欠です。SEO対策を行ううえでの根拠となるアクセス解析について必ず勉強しておきましょう。
「HTML」とは、Webページの制作に欠かせないコンピューター言語です。検索エンジンのロボットがWebサイトやページを評価するとき、HTMLの内容は重要なポイントです。 SEOディレクターを目指すのなら、簡単なHTMLのソースコードは読めるようにしておきましょう。
SEO対策は、SEOディレクター一人ではできません。Web制作に関わるチームのメンバーと良好な関係を築くことが大切です。
Webサイト制作において、渾身の力を注いだサイトが検索エンジンに評価してもらえないことは、珍しくありません。コンテンツを、どのように検索エンジンに評価してもらってユーザー獲得に繋げていくのかをチームメンバーに理解してもらうのも、SEOディレクターに必要なスキルです。
SEOの知識を持った人を歓迎しているWeb制作会社や事業会社、Webディレクター求人は多く見かけます。
Webディレクターは、求められる成果を出すためにWebサイトの戦略設計や制作進行管理を行う仕事。
SEOディレクター経験者であれば、アクセス解析の知識やスキルを武器に、既存サイトの課題点を発見し、必要なコンテンツを企画・考案したり、まだ世の中にない新市場(キーワード)を発見したりすることもできるはず。
また、検索エンジンのロボットがWebサイトやページを評価するとき、HTMLの内容は重要なポイントとなりますが、SEOディレクターの経験の中でそれらが読めるスキルを持っていれば、Web制作を進める中で、より高い品質管理やクリエイティブ指示を行うことができます。
SEOディレクターとして身に着けたスキルや技術は、Webディレクターとしても役立つ武器ばかりです。転職活動時に大いにアピールしましょう!
「Webサイト制作ってどう進めているの?」
「Webディレクターはどんな仕事をするの?」
これを読めばイメージが掴めます!
クライアントの課題解決のために、市場を分析、ターゲットを設定して企画を練り、コンテンツを創るWebディレクター。…と言われても、「Web制作がよくわからないから、いまいちイメージが湧かない!」という皆さんに、新人Webディレクターの一日を追いかけながら、Web制作の現場やWebディレクターの仕事の一部をご紹介します♪
さとゆり
前職はラジオディレクター兼ライター。Web業界未経験でWebディレクターになり丸1年♪ガッツと取材力が武器!