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編集ディレクション

Webライティング・
編集ディレクション

サイト制作の目的達成に欠かせないWebライティング。
このライティングや編集に関してWebディレクターが知っておきたいこと、押さえておきたい編集ディレクションの流れといった情報を紹介します。

目次

Webディレクターが行う
Webライティング・
編集ディレクションとは?

Webサイトにはインパクトのあるデザインや機能も必要ですが、とくに重要なのはテキスト。いかに魅力的なテキストでユーザーの課題を解決できるか、心を掴めるかがWebサイト制作の成功を左右します。そのために必要なのが、Webライティングの技術です。

ライティングのスキルを持つWebディレクターは少なくありませんが、基本的には専門のライターに依頼してテキストの作成(ライティング)をしてもらいます。その際には、サイトコンセプトの共有や丁寧な指示出しなど、細やかなディレクションが必要となります。

また、納品されたテキストの校正・編集を手掛けるのもWebディレクターの仕事です。紙媒体と違ってWeb媒体は文字数などの制限は少ないですが、SEO対策としてキーワードを盛り込むことや、ユーザーの目を引くような煽り文句を考えるといった工夫が成果に影響します。

ライターへ送る指示書の作成

Webライティングは専門のライターに作業を依頼するのが一般的ですが、良質なテキストを作成してもらうためには的確な指示書を作ることが大切です。以下に、指示書作成のポイントと注意点についてまとめてみました。

記事の用途・目的を明確にする

Webライティングで必ず入れてもらいたい要素、つまりコンセプトをライターに伝えます。コンセプトを伝えないと記事の用途や目的がブレてしまい、訴求力のないテキストになりかねません。また、どんな人に向けて書いて欲しいのかといった、具体的なユーザー像も詳しく伝えておきましょう。

ターゲット(ペルソナ)を伝える

ペルソナを作ることは、そのテキストコンテンツを読むターゲット像を、より明確化することに繋がります。

たとえば「ターゲットは20代の女性」というだけのイメージでは、具体的な顧客の姿は思い浮かびません。
そこに「どんなものに興味があるか」「悩みは?」「趣味は?」といった設定を付け加えていくと、どんなターゲットにコンテンツを見てもらいたいかというイメージがより具体的に思い浮かびやすくなります。

これは、ライティングを行う側にとっても、制作を依頼したクライアント側にとっても有益な情報です。
クライアントは自社が求める顧客像を再確認できますし、制作側はよりターゲットに需要のあるコンテンツ案を生み出すことができます。

ペルソナを作り、関係者同士で共有することは、質の高いWebサイトを制作する上で非常に重要となるわけです。

パラグラフ(文章の段落)の役割を伝える

Webサイトにコンテンツを掲載するなら、ぜひ多くの人に目を通してもらいたいと思うことでしょう。それなら、なによりユーザーの目を惹くコンテンツを用意することが重要です。
起承転結という言葉を聞いたことはありませんか?ほかに序破急や、PREP法というものもあります。これらは物事を魅力的に伝えたいときに活用すべき構成方法の呼び名です。
結論になかなか届かず、ダラダラと前置きばかり続く文章を読まされれば、読者は結論を急いて気を揉むことになります。盛り上がりに欠ける文章も、読者を退屈させてしまうでしょう。

意識するべきなのは、冒頭で目を惹き、中盤で盛り上げ、説明や例を挙げつつ、終盤を結論で結びながら話をまとめること。この癖をつけながら、ユーザーを楽しませるコンテンツ作りを練習してみてはいかがでしょうか。

ユーザーにどんな心理転換をさせたいのか伝える

テキストコンテンツを作るときには、読み手の目線に立つことも大切です。そのコンテンツを読んだユーザーにどんな気持ちで読んでもらいたいか、読んだあとどんな気持ちを抱いてほしいかなど、起こり得る気持ちの変化を考えてみましょう。

そうすることで、「次の段落まで読み進めてもらうために、この段落の終わりには含みのある一言を入れよう」とか、「もっと知りたいという気持ちで次のページへ遷移してもらうために、ここでは語りすぎないようにしよう」といったイメージが湧きやすくなります。

ユーザーの目を惹く文章を書きたいなら、ライター目線でも楽しいと思える文章を書かなければなりません。
必要な情報を淡々と並べるだけではなく、魅力的な文章とはなにかを改めて考えながら執筆することを心がけてみましょう。

Webサイトのゴールを伝える

商品の購入・資料請求など、Webサイトのゴールとなるものを伝えます。「テキストを読んだユーザーにしてもらいたいこと」をライターが意識しているかどうかで、テキストの訴求力は大きく変わってくるものです。

参考となるサイトのURLを送る

文章の雰囲気やトーンを伝えるのはなかなか難しいので、イメージに近いテキストが掲載されている参考サイトのURLを送付しましょう。具体的な例を挙げることで、ライターとの認識のズレが少なくなります。

納品の形式を細かく伝える

納品形式やフォーマットを細かく指示します。できればテキスト作成用のフォーマット・レギュレーションを作成し、作業をある程度マニュアル化した方が双方ともに安心でしょう。また、文体・文字数の目安・画像の有無といった指示もお忘れなく。

ライターとのやり取り

良いWebサイトを作っていくためには、ライターとの信頼関係とコミュニケーションが不可欠です。依頼する側としては、ついいろいろと注文をつけがちですが、ライター側の都合も考慮する必要があります。

無理のないスケジュール設定を

ライターがスムーズにライティングを進められるよう、無理のないスケジュール設定を心がけましょう。
また、依頼はSNSなどで簡単に済ませたりせず、内容をしっかりと文章にまとめてメールで送付するようにします。

ギャランティについては最初に確認を

ライティングのギャラや経費などの請求については、トラブルを避けるためにも最初に詳細を伝えて同意を得るようにします。
お金については言い出しにくい…というライターもいるので、Webディレクターの配慮が必要です。

ライターとの関係性を良好に

ライターへの対応が威圧的になるWebディレクターもいるようですが、これでは信頼関係は築けません。
ライターに気持ちよくライティングを進めてもらうためにも、対等で良好な関係性を保つよう心がけましょう。

編集

テキストの校正を含む編集作業も、Webディレクターの仕事の1つです。ライターからあがってきたテキストを確認し、Webサイトで公開できる状態へと仕上げるプロセスとなります。

主な作業は、誤字・脱字のチェック、記載内容と事実関係の確認、テキストの流れに不自然さや強引さはないか、制作サイトの雰囲気とテキストのトーンが合っているかなどのチェック。直して欲しい箇所があれば、ライターに修正指示を出します。

このときに重要なのは、「どこを修正してもらいたいのか」という指示と、「なぜ修正が必要なのか」という理由。理由が具体的でないとライターが理解できなかったり、納得できなかったりで、何度もリテイクを繰り返す……という結果になります。

Webライティング・編集ディレクションのポイント・注意点

Webライティングのディレクションや編集をしていく上で、どのような点に気をつけるべきかをまとめます。

プロジェクトの内容を共有する

意図する内容のテキストをあげてもらうためには、プロジェクトのコンセプトをはじめとする内容をしっかりと共有することが大事。これを疎かにすると目的とは異なるテキストがあがってくるなど、トラブルや修正が多くなる恐れがあります。

紙媒体と同じ編集になっていないか

Web媒体において、テキストの良し悪しはPV(ページビュー)で決まります。紙媒体との大きな違いはそこで、どんなに良いテキストであってもPVに貢献できなければ意味がないのです。検索ワードなどを分析し、よりPVに貢献できるテキスト編集を心がけましょう。

コミュニケーションスキルを高める

Webライティングの依頼では、ネット上のやり取りのみになることが多々あります。この場合、依頼内容や指示についてはメールでの伝達が主になるため、ミスコミュニケーションが起きないよう、対面以上に丁寧な連絡・確認を心がけることが重要です。

テキストの品質は
Webディレクターのディレクションにかかっている!?

Webサイト制作において、その中心部分とも言えるWebライティング・編集のディレクションは非常に大切。
ライターに目的通りのテキストをあげてもらえるかや、狙い通りの記事に編集できるかどうかは、Webディレクターのディレクションにかかっているといっても過言ではありません。丁寧な指示と密なコミュニケーションを心がけ、品質の高いテキストを作成してもらえるようにしましょう。

Point
【ひとこと】
ZenkenのWebディレクターが実践する
「Webライティング・編集」とは?

ユーザーの興味を惹きつける要素として、文章というのはとても大切。いかに楽しく読ませて商品やサービスに興味を持ってもらうか、というのはWeb制作の醍醐味です。Webディレクターとして活躍する方の中に、元紙媒体出身の編集者や記者、ライターなどが多いのも、そうした「読者を意識した」編集経験やライティング経験が存分に生かせるのがwebディレクターのお仕事だからです。

また、私たちZenkenでは、自社運用のライター募集サイト"ライターステーション"を介して、ライターの育成とお仕事の依頼を行っています
Webライティング未経験の方には、クリックしてもらえるタイトルのつけ方、SEOで有利な言葉の選び方や組み立て方や文字数、印刷物での記事の書き方とはまるで違う「スマホで読まれる記事」の構成術など、WEBライティングに必要なテクニックを、ほぼマンツーマンに近い形でレクチャーします。

同じドキュメントで依頼をしても、ライターによってオリジナリティや個性はでるもの。
単なる依頼する側・される側という関係性ではなく、ライターの特性を理解し、得意を伸ばしながら、同じ成果に向かうチームとして仕事を進めていく楽しさがあります。

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「Webディレクターはどんな仕事をするの?」
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クライアントの課題解決のために、市場を分析、ターゲットを設定して企画を練り、コンテンツを創るWebディレクター。…と言われても、「Web制作がよくわからないから、いまいちイメージが湧かない!」という皆さんに、新人Webディレクターの一日を追いかけながら、Web制作の現場やWebディレクターの仕事の一部をご紹介します♪

hello 新人Webディレクターさとゆり
新人Webディレクター

さとゆり

前職はラジオディレクター兼ライター。Web業界未経験でWebディレクターになり丸1年♪ガッツと取材力が武器!

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