「Webディレクターになるなら持っておきたいスキル・知識」をテーマにお届けするコンテンツ。
今回は「コミュニケーション力」をピックアップ。
さまざまな知識やスキルが求められるWebディレクターですが、何よりも重視されるのがコミュニケーション能力。なぜコミュニケーションやチームワークを大切にする必要があるのか、その理由についてまとめました。
目次
コミュニケーション力は、プロジェクト全体をとりまとめるWebディレクターにとってぜひ持っていたいスキル。
どんな職業でもコミュニケーション力は重要ですが、Webディレクターはとくにその比重が高いと言われています。
まず、Webサイト制作はチームで行われるものです。品質の高いWebサイトを作るには、メンバーが1つのゴールを目指して力を合わせるチームワークが重要。そのチームワークをいかに発揮させるかが、Webディレクターの役目となります。
コミュニケーション力とひと口に言っても、Webディレクターとして具体的に何をすれば良いのでしょうか?心がけたいポイントを解説します。
コミュニケーションを意識しているWebディレクターは、とにかくレスポンスがスピーディー!メンバーから聞かれたことに関しては、口頭でもメールでも迅速なレスポンスを心がけましょう。
すぐに答えられないことは「いつまでに回答する」と一言連絡を入れると良いです。
なかなか返事がないとメンバーはWebディレクターに対し不信感を抱くこととなり、チームワークが乱れる原因となります。
メンバーへ出す指示や資料に関しては、わかりやすさを重視して作成することが大事。
クライアントからの要望をそのままメンバーへ丸投げするのではなく、内容を整理したり補足するなどして、誰もがすんなりと理解できるドキュメントにまとめましょう。
スタッフのストレスや負担の軽減につながり、作業もスムーズになります。
SNSやメールでもコミュニケーションはできますが、やはり対面でのコミュニケーションはチームワークにとって非常に大事。
できるだけ作業現場に足を運び、メンバーの顔を見ながら進捗状況などを確認するようにしましょう。悩みや不都合はないか、メンバー内で抱えている問題はないかといった意見に耳を傾ける心配りも大切です。
さまざまな仕事を担当する中で、Webディレクターはどのようにコミュニケーションの質を高めていけば良いのでしょうか。
ここでは、1つ1つ積み重ねていくことで徐々にコミュニケーションの質を高めていけるとされる5つの要素について紹介していきます。
コミュニケーションの基本である挨拶。相手を大事な存在として認識しているという意志表示でもあり、心を開くための第一歩です。
コミュニケーションがうまくいかないという場合、この挨拶が疎かになっている恐れがあります。
円滑なコミュニケーションに必須となる雑談力。相手と何気ない話を楽しむことで、距離を縮めていきます。
ここで大切なのは、一方的に話すのではなく聞き上手になること。相手の話に耳を傾け、信頼関係を構築していきましょう。
情報の共有までには至りませんが、お互いの持つ情報をやり取りできている状態。つい自分の意見を述べることに集中しがちですが、相手の意見をしっかり聞き取り、そのうえで意見交換を行いましょう。
また、相手とコミュニケーションできていると思い込みやすい段階ですが、まだ道半ばなので要注意です。
双方の意見をお互いに評価し合える状態。どちらか一方が意見を述べ・聞くという段階から、一歩踏み込んだ段階です。
意見交換のときより意思の疎通はできていますが、お互いのやり取りから新しいアイデアや企画が生まれるまでには至っていません。
課題に対して積極的に議論し、目的達成のための解決策を生み出せる段階。コミュニケーションが非常に活発で、建設的な状態と言えるでしょう。
Webディレクターはこの状態へとコミュニケーションを発展させられるよう、丁寧に段階を踏む必要があります。
プロジェクトのスムーズな進行に欠かせないチーム内のコミュニケーションですが、コミュニケーション力が不足しているとどのようなトラブルが起こるのでしょうか。
問題の発生を未然に防ぐためにも、トラブルの例を知っておきましょう。
Web制作を行うチームには、デザイナー・プログラマ・Webコーダー・ライターといった複数のスタッフがいます。このスタッフ間のコミュニケーションがうまくいかないと、指示の伝達ミスや認識のズレなどが起こりやすく、プロジェクトの進行に悪影響を及ぼすことがあります。
チーム内の空気がギスギスしていては良いアイデアは生まれませんし、良いWebサイト制作にもつながりません。Webディレクターは常にメンバーとメンバーの橋渡し的存在であることを意識し、風通しの良い作業環境づくりに努める必要があります。
Web制作におけるコミュニケーションは、クライアントとの関係も含みます。
クライアントとのコミュニケーションが不足していると相手の意図を正しく汲み取ることができず、目的が曖昧なまま作業が進行。すると、打ち合わせごとに「やっぱりここを変えたい」「イメージと違う」などというトラブルが起こりやすくなり、修正などの手間が増えるという結果になります。
クライアントと接するのは、主にWebディレクターです。良好な関係を構築できるようコミュニケーションを密にとり、相手の要望や気持ちをしっかりと理解するよう努めましょう。
Webディレクターの仕事はコミュニケーションが基本。
コミュニケーション力が不足すると、必要な要素を取りこぼしたり、スタッフのモチベーションが上がらず作業効率がダウンするなど、高品質なWebサイト制作から遠ざかっていってしまいます。
多様な業務をまかされるWebディレクターですが、どんなときでもかかわる人たちとのコミュニケーションを中心に考え、行動することが大切です。
「Webサイト制作ってどう進めているの?」
「Webディレクターはどんな仕事をするの?」
これを読めばイメージが掴めます!
クライアントの課題解決のために、市場を分析、ターゲットを設定して企画を練り、コンテンツを創るWebディレクター。…と言われても、「Web制作がよくわからないから、いまいちイメージが湧かない!」という皆さんに、新人Webディレクターの一日を追いかけながら、Web制作の現場やWebディレクターの仕事の一部をご紹介します♪
さとゆり
前職はラジオディレクター兼ライター。Web業界未経験でWebディレクターになり丸1年♪ガッツと取材力が武器!