「Webディレクターになるなら持っておきたいスキル・知識」をテーマにお届けするコンテンツ。
今回は「企画力・構成力」をピックアップ。
「自分には天才的なひらめきは降りてこないから、企画力なんて身に着けられない」と思っていませんか。そんなことはないんです。Webディレクターがサイトの企画力・構成力を上げるコツを紹介します。
目次
Webディレクターの仕事は「クライアントが果たしたい目的」を、制作するWebサイトによって叶えること。
その目的を果たすことができるWeb戦略を考え、具体的な企画コンテンツに落としこみ、構成を作って実制作をしていきます。
このときWebディレクターに必要になってくるスキルが、企画力と構成力。
クライアントニーズはもちろん、サイトに訪れるユーザーのニーズも満たすコンテンツでないと成果は出せません。
そして、どんなに面白く斬新な企画や構成を打ち立てたとしても、制作する自社や自分たち制作スタッフがそれを実現することができなければ、どうすることもできません。
Webディレクターは、クライアント・ユーザー・自社や自分たち制作スタッフ、この3方向を慮りながら、適した企画・構成を検討していくスキルが求められるのです。
企画力は、天才的なクリエイターやディレクターが持ち合わせているもので、クリエイティブで斬新な発想を打ち出すことや、誰もひらめいたことのないアイデアを画にする力であり、誰にでも鍛えられるものではないと思っていませんか?
Webディレクターに求められる企画力はそうした「ひらめき」のような力ではなく、「クライアントの課題に対して、答えとその計算式(理由と方法)を提示する力」です。
そのため、Webディレクターに求められる企画力は誰でも鍛えられるものですし、身に着けることができるスキルなのです。
クライアントがWebサイト制作で叶えたい目的や目標に対し、なぜ現状ではその目的を叶えられていないのか?
ターゲットユーザーは現状では代替品として何を利用し、満足しているのか?ターゲットユーザーの不満や希望は何か?
そこに対してクライアントはどんな価値を提供することができるのか?……など、クライアントの現状を知り、市場や競合、ターゲットユーザーについてよく知ることが、企画設計の最初の足掛かりになります。
企画とは斬新なアイデアのことを言うのではない、と書きましたが、しかしどんな企画構成ならターゲットが興味関心を持ち、読み進めてくれるのか?クライアントやサービス・商材の魅力を伝えるにはどんなコンテンツがふさわしいか?サイトカラーやトーン、テンション、どんな人が監修してくれたらより成果の出るサイトに近づくか……。具体的なイメージをどんどん発想していくことは大事です。
そのためには、日ごろから大量のインプットを心がけて行うことです。
Webトレンドに関する情報収集を行う。ピンタレスト等を利用して良質なデザインを日々眺め、ストックしておく。様々な分野で注目の人物について知っておく。バズっている記事やコンテンツはとりあえずチェックし、なぜバズっているのか理由を考える。話題のSNSやアプリはダウンロードして実際に触ってみる…。
こうして様々な引き出しを持っておくことで、いざ企画を考える際に、あらゆる情報をさっと参考にすることができるのです。
Webサイトの構成(サイトマップ)づくりが苦手……という方も多いかもしれません。どうすれば訪れるユーザーにとってわかりやすい構成になるのか、見せたいページへどのような導線を引けばよいのか、など色々と苦心しますよね。
ですが、構成を考える際はあまり難しく考えず、基本的に1ページに対して1テーマ。中身は、ページのタイトルやキャッチに工夫をし、ぱっとユーザーの目に留まるように意識しましょう。
記事の内容は、長い説明文を書くより、たった一枚図やイラストを入れたほうが伝わりやすいならそうしましょう。 つまり、クライアントから請け負うWebサイト構成を考える際に一番重要なのは「私は何を伝えたい!」ということよりも「ユーザーは何を知りたい?」という発想に基づいたページの設計です。(あなた個人のブログやSNSなら、自分の考えを主張する構成でもokです^^)
「この検索キーワードで流入してきたユーザーがまず初めに知りたいのは、この情報だな」
「スマホで読んだら文章の説明が続いて疲れるから、一度ここにイラストや写真を挿入しよう」
「インタビュアーのプロフィールを先に紹介しておけば、ユーザーが読み進めるときに安心感があるな」など、常にユーザー視点に立ち、ユーザーが心地よいページ構成を意識するようにしましょう。
「Webサイト制作ってどう進めているの?」
「Webディレクターはどんな仕事をするの?」
これを読めばイメージが掴めます!
クライアントの課題解決のために、市場を分析、ターゲットを設定して企画を練り、コンテンツを創るWebディレクター。…と言われても、「Web制作がよくわからないから、いまいちイメージが湧かない!」という皆さんに、新人Webディレクターの一日を追いかけながら、Web制作の現場やWebディレクターの仕事の一部をご紹介します♪
さとゆり
前職はラジオディレクター兼ライター。Web業界未経験でWebディレクターになり丸1年♪ガッツと取材力が武器!